☆ミントお引越しします!~これまでを振り返ってみました~|精神科特化訪問看護ミント
2026/08/13
これまでを振り返ってみました
~2013年開設からの歩み~
ミント、新しい場所へ。
― 13年目の引っ越しに思うこと ―
2026年8月19日。
私たち訪問看護ステーション ミントは、新しい事務所へ引っ越します。
正式な移転日は9月1日です。
段ボールが少しずつ増えていく事務所を見ながら、最近ふと、これまでのことを思い返すことがあります。
ミントを開設したのは、2013年の秋でした。
最初の場所は、兵庫県の稲美町でした。今のミントしか知らない方には、少し意外かもしれません。
■■■あれから13年■■■
2018年には明石市へ移転し、そして今年、もう一度新しい場所へ移ることになりました。
「13年」と書けば、たった3文字です。
でも、その中には本当にいろいろなことがありました。
精神科の訪問看護を、地域の中で
2013年にミントを立ち上げた頃と今とでは、精神科訪問看護を取り巻く環境もずいぶん変わりました。
今では「精神科に特化した訪問看護」という言葉も、以前より知られるようになりました。
でも、私たちが始めた頃は、今ほど身近な存在ではなかったように思います。
精神科の病気や障害があっても、その人の暮らしは病院の中だけにあるわけではありません。
朝起きて、ご飯を食べる。
薬を飲む。
学校や仕事に行く。
今日は外に出られないな、という日もある。
誰かと話したい日もあれば、誰にも会いたくない日もある。
家族との関係に悩むこともある。
働きたいと思ったり、もう少し一人でできることを増やしたいと思ったりする。
そんな「普段の暮らし」の中に、私たち訪問看護師は伺います。
病気だけを見るのではなく、その人がどんな毎日を送り、何を大切にしているのかを見る。
できないことだけではなく、その人がすでに持っている力を一緒に見つける。
私たちが13年間、大切にしてきたことです。
2018年、明石へ
稲美町でスタートしたミントは、2018年に明石市へ移転しました。
場所が変われば、出会う人も変わります。
地域の医療機関、相談支援事業所、福祉サービス、行政、学校など、たくさんの方とのつながりが少しずつ増えていきました。
もちろん、ずっと順調だったわけではありません。
うまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともあります。
迷ったこともあります。
「私たちの支援は、本当にこれでよかったのだろうか」
そう考えたことも、一度や二度ではありません。
精神科訪問看護には、いつも明確な正解があるわけではありません。
こちらが良いと思ったことが、ご本人にとって良いとは限らない。
すぐに変化が見えるとも限りません。
何年もかけて、少しずつ生活が変わっていく方もいます。
だからこそ、目の前の人と一緒に考え続けることが大切なのだと思います。
13年経った今でも、それは変わりません。
私たちも、支えていただきました
長く事業をしていると、ときどき「13年も続けてこられたんですね」と言っていただくことがあります。
そんなときに思うのは、
「私たちだけの力で続いたわけではない」
ということです。
ミントを利用してくださった皆さま。
ご家族の皆さま。
地域の医療・福祉関係者の皆さま。
そして、これまでミントで働いてくれたスタッフ、今一緒に働いているスタッフ。
たくさんの人との出会いがあって、今のミントがあります。
訪問看護という仕事は、人と人との関係の中で成り立つ仕事です。
私たちが誰かを支援しているつもりでも、実は利用者さんから教えていただいていることがたくさんあります。
思うようにいかない時間をどう過ごすのか。
病気とともに生きるとはどういうことなのか。
人がもう一度何かをやってみようと思うのは、どんなときなのか。
そして、人は簡単には変わらないけれど、決して変わらないわけでもないということ。
この13年間、私たちは地域の皆さまからたくさんのことを教えていただきました。
■■■新しい事務所へ■■■
そして2026年。
ミントは、新しい事務所へ移転します。
8月19日に引っ越しを行い、9月1日から正式に新しい場所でスタートします。
新しい建物。
新しい事務所。
新しい環境。
やはり、少しワクワクします。
でも、今回の移転を「建物が新しくなりました」というだけの出来事にはしたくないと思っています。
場所が新しくなるこの機会に、私たち自身も、もう一度原点に戻りたい。
「ミントは、何のためにあるのか」
そんなことを改めて考えています。
精神科の病気や障害があることで、人生そのものまで諦めなくていい。
調子を崩すことがあってもいい。
立ち止まることがあってもいい。
一度できなくなったことに、また挑戦してもいい。
そして、自分らしい生活を少しずつ取り戻していくことができる。
そんな時間に寄り添える訪問看護でありたいと思います。
新しくなる。でも、大切なものは変えない
時代は変わります。
精神科医療も、地域福祉も、訪問看護に求められる役割も変化しています。
ミントも変わっていかなければなりません。
新しい知識を学び、新しい支援の方法を取り入れ、スタッフも成長していく必要があります。
でも、変えてはいけないものもあると思っています。
それは、
「その人の人生の主人公は、その人自身である」
ということです。
訪問看護師が人生を決めるわけではありません。
ご家族でも、医師でも、支援者でもありません。
私たちは、その人が自分の人生を生きていくために、必要なときに隣を歩く存在です。
転びそうなときには少し支え、
迷ったときには一緒に考え、
できたときには一緒に喜ぶ。
そして、私たちがいなくても大丈夫になったときには、少し離れて見守る。
そんな存在でありたいと思っています。
13年目は、ゴールではなく通過点
2013年、稲美町から始まったミント。
2018年、明石へ。
そして2026年、新しい事務所へ。
こうして振り返ると、事務所の移転は、ミントの歴史の節目になっているように感じます。
でも、建物が変わっても、私たちが訪問する場所は変わりません。
利用者さんが暮らしている家へ行き、
その人の生活の中にお邪魔して、
一緒に考える。
訪問看護の主役は、事務所ではなく地域で暮らす皆さんです。
だから、新しい事務所は私たちにとって「完成」ではありません。
ここから、また始めるための場所です。
■■■これからの歩み■■■
13年間続けてきたからこそ、守りに入るのではなく、
「もっとできることはないだろうか」
と考え続けたいと思っています。
地域の中で困っている人に、もっと早く出会えるミントへ。
必要な人に、必要な支援を届けられるミントへ。
そして利用者さんだけでなく、ご家族や地域の支援者の皆さんからも、
「ミントに相談してみよう」
と思っていただける存在へ。
新しい場所で、もう一度気持ちを新たに歩き始めます。
13年間のすべての出会いに感謝して。
これまでミントに関わってくださった皆さま、本当にありがとうございます。
そして、これから出会う皆さま。
新しくなった訪問看護ステーション ミントを、どうぞよろしくお願いいたします。
2026年9月。
ミントは、新しい場所から14年目に向かって歩き始めます。
場所は変わっても、大切にしたいことは変わりません。
地域で暮らす一人ひとりの人生に寄り添い、その人らしく生きていく力を一緒に見つけていくこと。
未来へ向けて新たなスタートと皆様へのこれまでの感謝の気持ちを胸に
これからも丁寧に続けていきます。
では、またです!
