児童思春期専門チームができました☆
2026/11/06
ミントに児童思春期専門チームができました
~誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指して~
ミントに児童思春期専門チームができました!
子どもたちの「今」と「これから」を、ご家族と一緒に支えていきます
「朝になると、どうしても学校に行けない」
「家では元気なのに、外に出ることが難しい」
「子どもとの会話がうまくいかず、どう接したらよいのかわからない」
「発達の特性があると言われたけれど、どんな支援が必要なのだろう」
子育てをしていると、さまざまな悩みや戸惑いに出会うことがあります。
特に児童思春期は、心も身体も大きく変化する時期です。自分でも説明できない気持ちを抱えたり、周囲との関係に悩んだり、これまでできていたことが急に難しくなったりすることもあります。
そんなとき、子どもたちはもちろん、ご家族も不安を感じるのではないでしょうか。
「このままで大丈夫なのかな」
「私たちの育て方が悪かったのだろうか」
「何かしてあげたいけれど、何をすればいいのかわからない」
「将来どうなるの?」
そのような思いを、ご家族だけで抱え込まなくてもよい社会でありたい。
誰もが安心して暮らせる地域づくりのお役に立てるような看護を目指しています。
そしてこのたび、ミントに児童思春期の支援を専門的に担当するスタッフによるチームができました!
これまで積み重ねてきた児童思春期への訪問看護をさらに充実させ、子どもたちとご家族への支援に、より積極的に取り組んでいきます。
子どもたちの「困った」の奥にあるもの
子どもの言動には、大人から見ると理解しにくいものもあります。
「何度言っても宿題をしない」
「朝起きられない」
「すぐに怒ってしまう」
「自分の気持ちをうまく伝えられない」
こうした行動だけに注目すると、つい「もっと頑張って」「ちゃんとしなさい」と言いたくなるかもしれません。
でも、その背景には、本人にもどうすることもできない困りごとが隠れている場合があります。
例えば、勉強を始めたいのに何から手をつけたらよいかわからない。学校に行きたい気持ちはあるのに、不安が強くて身体が動かない。伝えたいことがあるのに、言葉にできずに怒りとして表れてしまう。学習障害の特性が隠れており、本人はもちろん周囲の大人もそのことに気が付いていなかったという事例もあります。
一見すると同じような行動でも、その理由は一人ひとり異なります。
だからこそ私たちは、「なぜできないの?」と問いかける前に、「何が難しくなっているのだろう?」「どんなことに困っているのだろう?」 と一緒に考えていきたいと思っています。
子どもの行動を変えることだけを目的にするのではなく、その子が感じている世界を理解しようとすること。
それが、私たちの看護の出発点です。
ミントがこれまで取り組んできた児童思春期の訪問看護
ミントでは、これまでも児童思春期の子どもたちに対して、日々の暮らしの中でさまざまな支援を行ってきました。
病気や症状だけを見るのではなく、学校生活、家庭での過ごし方、人との関係など、生活全体に目を向けることを大切にしています。
① 学習を通じて「できた!」を育むサポート
勉強に苦手意識がある子どもや、学校に行けない期間が続いて学習への不安を抱えている子どももいます。
そんなとき、私たちは一緒に机に向かい、学習を進めるお手伝いをすることがあります。
ただ勉強を教えることが目的ではありません。
どこにつまずいているのか、どんな方法なら取り組みやすいのか、一緒に考えていきます。
最初は5分だけでもいい。問題がひとつ解けただけでもいい。
「今日はここまでできたね」
そんな小さな経験の積み重ねが、自信につながることがあります。
学習をサポートする時間も、子どもの得意なことや苦手なことを知り、その子に合った関わり方を見つける大切な看護の時間です。
② 生活リズムを整えるサポート
昼夜逆転してしまう。朝起きることが難しい。食事の時間が不規則になる。
児童思春期の心の不調と生活リズムは、互いに影響し合うことがあります。
とはいえ、生活リズムを整えることは、言葉で注意するだけではなかなかうまくいきません。
私たちは、まずその子の生活の様子を知ることから始めます。
何時ごろ眠っているのか。日中はどんなふうに過ごしているのか。楽しいと感じられる時間はあるのか。
そのうえで、無理のない目標を一緒に考えます。
朝起きる時間を少しずつ調整したり、日中に身体を動かす機会をつくったり、自分に合った過ごし方を見つけたり。
大切なのは、大人が決めた生活を押しつけることではなく、本人が「こうしてみようかな」と思える方法を探すことです。
うまくいかない日があっても大丈夫。
その日の状態に合わせながら、少しずつ生活の土台を整えていきます。
③ 気持ちを伝え、人とつながるためのコミュニケーション支援
自分の気持ちを言葉にすることが苦手な子どももいます。
人と話すことに緊張したり、相手の言葉をどう受け止めたらよいかわからなかったり、自分の思いが伝わらずに傷ついてしまうこともあります。
私たちは、会話だけでなく、遊びや好きなことを通して関係を築くことも大切にしています。
無理に話を聞き出そうとするのではなく、その子のペースに合わせて関わります。
「今、どんな気持ち?」
「こういうとき、どう伝えたらいいかな?」
そんなやり取りを重ねながら、自分の気持ちに気づき、表現する方法を一緒に探していきます。
大切なのは、上手に話せるようになることだけではありません。
「自分の気持ちを伝えても大丈夫」「わかろうとしてくれる人がいる」
そう感じられる関係を築くことが、何よりの土台になると考えています。
子どもだけでなく、ご家族も支えたい
今回、児童思春期専門チームをつくるにあたり、私たちが特に大切にしたいと考えているのが、保護者・ご家族への支援です。
子どもの不調が続くと、ご家族もさまざまな思いを抱えることになります。
心配だからこそ、つい厳しく言ってしまう。
見守ったほうがよいのか、積極的に働きかけたほうがよいのかわからない。
学校や周囲の人との関係に気を遣い、疲れてしまう。
子どものことで頭がいっぱいになり、自分自身のことは後回しになってしまう。
そんなこともあるのではないでしょうか。
子どもを大切に思う気持ちが強いほど、悩みが深くなることもあります。
私たちは、ご家族に「もっと頑張ってください」と伝えるために訪問するのではありません。
これまでのご苦労や心配をお聞きしながら、今できることを一緒に考える存在でありたいと思っています。
例えば、子どもへの声のかけ方を一緒に考えたり、親子の気持ちがすれ違っているときに、それぞれの思いを整理するお手伝いをしたり。声掛けひとつでも少し工夫をすればびっくりするくらいに関係性が変わることもあります。
また、ご家族自身の疲れや不安にも目を向け、必要に応じて医療機関や学校、地域の支援機関との連携を考えていきます。
保護者の方にも、ご自身の生活や人生があります。
子どものことを大切にしながら、ご家族自身の時間や気持ちも大切にしてほしい。
私たちは、そんな願いを持っています。
学校に行くことだけがゴールではありません
児童思春期の支援では、不登校や行きしぶりについてご相談を受けることもあります。
もちろん、学校に行きたいと願う子どもが、その希望を実現できるように支えることは大切です。
一方で、学校に行けるようになることだけが、支援のゴールではないと私たちは考えています。
学校に行っている日も、行っていない日も、子どもの成長は続いています。
好きなことを見つけること。
自分の気持ちを知ること。
人との関係の中で安心できる経験を重ねること。
困ったときに助けを求められるようになること。
そうした一つひとつが、子どもたちの未来につながっていきます。
周りの子どもたちと同じ速さで進む必要はありません。
その子にとっての一歩を、一緒に見つけていきたいと思っています。
訪問看護だからできること
私たち訪問看護師は、子どもたちが日々暮らしている場所に伺います。
自宅という慣れた環境だからこそ見えてくる姿があります。
診察室では緊張して話せない子どもが、自宅では好きなことを話してくれるかもしれません。
普段の生活の様子を知ることで、言葉だけではわからなかった困りごとに気づくこともあります。
また、ご家族とお話しする中で、日常生活で無理なく取り組める工夫を一緒に考えることもできます。
看護師が何かをしてあげるだけでなく、子ども自身が持っている力、ご家族が持っている力を見つけ、それが発揮できるように関わっていく。
これが、地域で暮らす人を支える訪問看護の大切な役割だと考えています。
専門スタッフとともに、これからのミントへ
今回、児童思春期の支援を専門的に担当するスタッフによるチームができたことで、これまでの経験をさらに積み重ね、より丁寧な支援につなげていきたいと考えています。
子どもたちの発達や心の状態、生活上の困りごとを多面的に捉え、チームで知恵を出し合いながら、一人ひとりに合った看護を探求していきます。
そして、子どもたちだけでなく、保護者やご家族の声にも、これまで以上に耳を傾けていきます。
必要に応じて主治医や学校、相談支援機関などとも連携し、子どもとご家族を地域で支えるつながりを大切にしていきたいと思っています。
私たちが目指しているのは、子どもを大人の思いどおりに変えることではありません。
子ども自身が持っている力を信じ、自分らしく成長していく過程を支えること。
そして、ご家族が少しでも安心して子どもの成長を見守れるようになることです。
一人で、家族だけで抱え込まないでください
「こんなことで相談してもいいのかな?」
そう思われることもあるかもしれません。
でも、困りごとが大きくなってからでなければ相談できない、ということはありません。
不登校、行きしぶり、ひきこもり、発達の悩み、心の不調、親子のコミュニケーションなど、気になることがあれば、まずはお話を聞かせてください。
訪問看護の利用には主治医の指示書が必要ですが、利用できるかどうかも含めてご相談いただけます。
子どもたちは、これからたくさんの経験を重ねながら成長していきます。
その道のりには、立ち止まる時間も、遠回りする時間もあるでしょう。
そんなときに、安心して頼れる人や場所があること。
それが、子どもたちにとっても、ご家族にとっても、大きな支えになると私たちは信じています。
学校に行っても、行かなくても、子どもの成長は毎日続いています。
その大切な時間を、私たちミントも一緒に歩んでいきたいと思っています。
児童思春期専門チームの新しい取り組みを、どうぞよろしくお願いいたします。
では、またです!

