発達障害と学びの壁~LD(学習障害)という見えにくい困りごと~
2025/08/11
発達障害と学びの壁
~LDという見えにくい困りごと~
「やる気がないわけじゃないのに、できない」
「こんな簡単なこと、なんでできないの?」
そんな言葉をかけられて、傷ついてきた子どもたちがいます。
その背景にあるのが、「LD(学習障害)」と呼ばれる発達障害のひとつ問うことがあるのをご存知でしょうか。
LDの問題を抱える方の中には、知的発達に大きな遅れがないにも関わらず、「読む・書く・計算する」など、学習に必要な特定のスキルに著しい困難を抱える場合もあります。
たとえば――
・黒板の文字をノートに写すのが極端に遅い
・何度練習してもひらがなが反転してしまう
・九九を覚えることが苦痛で仕方がない
こうした困難は、本人の努力不足や性格の問題ではなく、「脳の情報処理の違い」に起因しています。
しかし、LDの子どもたちは一見“ふつう”に見えることが多く、周囲に理解されづらいのが現実です。
教師からは「サボっている」と誤解されたり、クラスメイトとの関係もぎくしゃくしたり、本人はみんな同じように読み書きに苦労していると思い込んで、自分だけができないと落ち込んでいたりします。
そうやって「自分はダメだ」と自己肯定感を失っていくこともあり、そういった環境が二次障害(精神的な病)を発症させる原因になりやすいと言われています。
LDは診断によって初めてわかることも多く、周囲の大人が「もしかして?」と気づく視点を持つことがとても大切です。
たとえば――
・文章を読むのにかなりの時間がかかる
・板書を極端に嫌がる
・書いた字が読めないほど崩れている
・覚えたはずのことをすぐに忘れる
こうしたサインがあるときは、一度専門家のアセスメントを受けることをおすすめします。
サポートの方法としては、
・読み上げソフトやICT教材の活用
・テストの出題方法や時間の配慮
・「書く」以外の表現手段(口頭、録音など)の許可
など、本人の強みを活かしつつ、工夫と配慮を加えることで学びの機会を保障することができます。
「できないこと」ばかりに注目されがちなLDですが、彼らは独特の感性やひらめきを持っていることも多く、正しく理解され、サポートが得られることで本来の力を発揮することができます。
地域で支援する立場として、「その子の困りごとは何か?」ではなく「その子はどういう学び方が得意か?」という視点に立ち返り、一人ひとりに合った関わりを大切にしていきたいと思います。
では、またです!


