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変わらない人なんていない|訪問看護 ミント明石市

変わらない人なんていない

変わらない人なんていない

2025/06/30

変わらない人なんていない

みなさんこんにちは!ミントです

今日は長らく訪問させていただいてきた人の事を振り返ってみたいなと思います。

テーマは「変わらない人なんて、いない」

――10年越しに見えた小さな奇跡

訪問看護という仕事をしていると、日々いろんな出会いがあります。
どの方との関わりも、決して“ただの仕事”で終わることはなく、いつの間にかその人の人生の一部に立ち会っているような感覚になります。

今日は、そんな中でも特に印象深かった、ある方との10年近い関わりについて、少し書いてみたいと思います。
「人は変われる」ということを、信じるきっかけになれば嬉しいです。

 

■出会いは、怒りと不信の中から始まった

最初にその方の訪問を始めたのは、もう10年ほど前のことです。
当時は、ほぼ毎回、玄関を開けた瞬間から空気が張り詰めていました。

こちらの一言にピリッとした反応が返ってくる。
気を使って言葉を選んでも、「そんな言い方される筋合いない」と強く反発される。
他者に対しても、厳しい言葉や批判、クレームが絶えず、地域でも「少し扱いが難しい方」と見なされていました。

正直、最初の数年は、関わる側も心がすり減ることが少なくありませんでした。
でも、それでも私たちは訪問を続けました。
なぜなら、その態度の奥に、「誰にもわかってもらえない」という深い孤独が感じられたからです。

 

■変化の兆しは、「人との出会い」から

ある日、訪問中にその方がポツリとこう言いました。

「最近、一緒にランチする人がおってな」

そのとき私は、驚きと同時に、何かが少しだけ動き始めたような気がしました。人を寄せ付けない人だったので、一緒に食事に行ける人ができた、そうやって人と繋がる力を持たれていたことが新たな一面の発見のように感じて嬉しかったのを覚えています。

その後も、ぽつぽつと「こんなこと言われたんやけど、腹立ったわ」「でも、それって自分にも原因あったかもって思って」なんて言葉がこぼれるようになってきました。

正直その人から自分を振り返るような言葉が出てきたことにまたまた驚きました。いつもは人を非難する言葉に溢れていたので。

気づけば、その方の生活には“他人との関わり”が自然に入り込んでいたのです。

もちろん、それだけで、すべてがスムーズになったわけではありません。
波もあり、トラブルもありました。
けれど、あの頃から何かが変わり始めていたのは間違いありません。

 

■自分の「弱さ」を口にできるようになったとき

時間が経つにつれて、その方は少しずつ、自分のことを語るようになりました。

「ほんまはな、人と関わるの、怖かったんや」
「どうせ嫌われるって、思い込んでた」
「でも最近、あんたらが来てくれるのが、ちょっと楽しみやねん」

これまで、怒りや否定の言葉でしか表現できなかった「本心」が、ようやく少しずつ言葉になってきた瞬間でした。

それは、強さの仮面を脱ぎ捨てて、弱さを認めるという“勇気”の瞬間なのかなと思います。
支援者として関わってきた年月が、この言葉に報われたような気がしました。

 

■支援とは、変化を“待ち続けること”かもしれない

支援の現場には、「すぐに結果が見えないこと」がたくさんあります。
ときに、何年も変わらない状況の中で、焦りや無力感に押しつぶされそうになることもあります。

でも、今回のように「ある日、ふと変化が見える」瞬間がある。
それは劇的ではなく、静かで、小さな変化かもしれません。

けれど、その変化こそが、その人の人生を少しずつ前に進めていく原動力になる。
そしてその積み重ねが、「一緒に歩んできた意味」になるのだと思います。

 

■変わらない人なんて、いない

私たちはつい、「この人はこういう人だ」と決めつけてしまいがちです。
でも、本当は、誰の中にも「変わる力」が眠っているのだと思います。

その力が目を覚ますには、“信じてくれる存在”が必要なのかもしれません。
そしてその誰かは、特別な人じゃなくてもいい。
日々、何気なく関わる支援者でも、友人でも、通りすがりの誰かでも。

あの方の変化を見て、私は改めて思いました。

「変わらない人なんて、いない」
「人は、誰かとの関係の中で、少しずつ変わっていける」

 

これからも、そう信じて、待ち続ける関わりを大切にしていきたいと思いました。

希望ありがとうございました。と私もいつかあの方に言葉にして伝えたいです。

 

では、またです!

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