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NPO法人居場所さん記念講演に登壇しました

NPO法人居場所さん記念講演に登壇

NPO法人居場所さん記念講演に登壇しました

2025/06/07

NPO法人居場所さん記念講演に登壇

みなさんこんにちは

精神科特化の訪問看護ミント池田です。

先月末に行われたNPO法人居場所さんの記念講演に登壇させていただきました。

貴重な機会をいただき、本当に感謝しています。改めてお話しした内容を再構成してみました。

 

■■■記念講演で語った“支援の本質”

先日、今年でなんと28周年を迎えるNPO法人「居場所」さんの記念講演に登壇させていただきました。
私の精神科歴よりもはるか長きにわたり地域で精神障害のある方を支えてこられた皆様には、本当にその継続の力を学ばせてもらいました。総会にはたくさんの当事者の方が参加されていて、皆さんそれぞれに意見を交わし、フラットな空気が流れていました。少しでもお役に立てれば・・・・と気を張っていたのですが、とてもリラックスしてお話しさせていただきました。日々の実践の中で見えてきた“支援”の本質について、90分お話しする機会をいただきました。

私自身こうして人前で話すようになってから、少しずつ自分の歩んできた道を振り返る時間が増えました。そして「居場所って、どこにあるんだろう?」とふと思ったり・・・・・。社会の中に自分の居場所があるってとてもありがたいことです。講演でお話ししたことや、当日いただいた反応、そして私なりの“支援”への想いを少し綴ってみようと思います。

 

■■■「居場所」というテーマに込めた想い

私たちが生きていくうえで必要なものは、衣食住だけではありません。
「ここにいていいんだ」と思える場所。
「私のことを、ちゃんと見てくれている」と感じられる関係。
そんな“居場所”があるだけで、人は驚くほど力を取り戻していきます。総会の中で、地域でやるなら、いろんな人を巻き込んでみんなでつくるNPOという形がふさわしい。そんな想いで「居場所」が誕生した事を知りました。そして、

開設当初からいらっしゃる利用者さんが、すかさず、「ほんまに、なんもなかった。でも、ここにきて、しんどい時は休ませてもらって、いい時も悪い時も、ここがあったからリカバリーできた思うわ。」と。

本当に素敵なエピソードがたくさん詰まった事業所「居場所」。今では就労支援事業所B型だけではなく、相談支援事業所やグループホーム、そしてピア活動を支える拠点など多角的に運営されており、地域の人に求められるまさに「居場所」。ここをつくった人の思いが形になっていることを感じました。

 

■三つの観察と三つの封印

講演では「支援者に求められる“まなざし”とは何か?」を考える一つのヒントとして、私自身が日々心がけている三つの“観察”と三つの“封印”についてお話ししました。

三つの観察とは:

できそうでできないこと

できなさそうでできること

その人の時と場合

 

要はその人にどれだけ人として関心を寄せるかが土台で、そこからケアを組み経立てていくことが大切。

そうすることで、可能性をのばすケアに繋がるという話をさせていただきました。そして、何より大切なのは、その人が自分自身でこれらの観察点に気づくことができ、対処できるようになること。そこが最終ゴールだよというお話をさせていただきました。

 

 

そして、支援者として陥りやすい“罠”から距離をとるために、
封印していることも三つあります:

思い込み

代行行為

転ばぬ先の杖

 

この3つはむしろ、毎日の現場で私が自分に問い直していることです。支援者の関り、関りに置いて、するしないにはそれぞれきちんと理由がある。なんとなく代行行為をしたり、思い込んできめつけたり、転ばぬ先の杖をやってしまうと、相手の人は成長できないということをお話しさせていただきました。

 

■「ネガティブ・ケイパビリティ」を大切にしたい

精神科看護に限らず、支援の現場では「すぐには答えの出ないこと」と向き合う場面が少なくありません。

たとえば、何度も同じことで悩んでいる方に、「またか」と思いそうになる瞬間。
ハッキリ言葉にできないことに、「どうしてなんだろう」と苦しくなる瞬間。

そういう時に私が大切にしている言葉があります。

ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)
「答えの出ない状態に耐える力」

答えが出ないからこそ、私たち支援者は「在り続ける」ことに意味がある。
むしろ、答えを急がず、その人の内なる力を信じて待つ。
そんなまなざしを持つことで、利用者さん自身が、自分の「答え」を見つける余白が生まれてくるのです。

 

■はたらくとは、「傍を楽にすること」

講演の終盤でお話ししたもう一つのテーマが、
「はたらくとは“傍(はた)を楽にすること”」という言葉。

精神科訪問看護師という仕事は、確かに大変なことも多いです。
けれど、誰かの“そば”にいるだけで、その人の「しんどさ」がほんの少し軽くなる。
そんな仕事って、実はとても尊いし、社会にとっても必要な営みだと思っています。

 

■講演を終えて――

オファーをいただいた時は嬉しい半分緊張半分で何をお話ししたら皆さんのお役に立てるのだろうと思いましたが、講演後、「本質に立ち戻る良い機会になった。」「言葉の意味を大切にしようと思った。」「希望をもって頑張ろうと思った。」等ありがたい言葉をいただきました。これからも、地域の皆様と共に障害や病気があっても誰もが安心して暮らせる社会になるよう、一日一日を過ごしていきたいと思いました。

 

 

では、またです!

 

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