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【明石市】精神科訪問看護ミント|リカバリーカレッジあかし☆増川ねてるさん

リカバリーカレッジあかし:増川ねてるさん

リカバリーカレッジあかし☆増川ねてるさん

2025/03/04

リカバリーカレッジあかし|増川ねてるさん

リカバリーについて

みなさんこんにちは

明石市の精神科特化訪問看護ミントです

 

今日はリカバリーカレッジあかしで行われた

増川ねてるさんの講演会「リカバリーについて」

について感想をお伝えしたいと思います。

ねてるさんとは7年前にファシ研でお会いして以来でした。

コロナ期にWRAPを使ってもリカバリーできなかった

体験から、リカバリーについて、WRAPについて再考され

さらにパワーアップしたねてるさん☆
実際アメリカに渡り、WRAPも進化していること、他にもリカバリーに役立つツールが様々開発されていることなど最新の情報についてもお話ししてくださいました。

 

私は何より言葉の定義をひとつひとつ丁寧に捉えていくことで、考察を深めているところに深く感銘し、

改めて語られる、ねてるさんご自身のリカバリーストーリーにもこころが動かされました。

今回は実際にピア活動をされている方々のリカバリーストーリーも聴かせていただき、希望と勇気をいただいた一日でした。

おひとりおひとりの人生におけるリカバリーストーリー、リカバリーしたからこそ、その中で感じた苦しみや辛さ、反対に希望等の様々な感情が内包されてきちんとした境界線に包まれているのだと思います。だからこそ言葉にして伝えられるようになり、その言霊は本当に人のこころを動かす力を持っているということを感じました。

 

「渦中にいるときは、語れないものです。」というピアサポーターの方の言葉に共感しました。人は苦しすぎるとき、渦中にいて周りが見えなくなり、自分を見失っている時には「今ここ」を語れなくなります。

 

そして、ねてるさんのお話の中にこんな言葉がありました。「リカバリーとは失ったものを取り戻すことであり、マイナスからゼロに戻ったところで一旦終わりがある。だって、終わりもなくリカバリーが続くって思ったら苦しいでしょ。」

 

(確かに!でも、私はそこも際限なくリカバリーが続くように混同していました。)

 

では、リカバリーが終わればどうなるの?「それは、次はwell-beingの段階だよっ。」て。

リカバリーの時期とwell-beingの時期は段階として分けて捉えるべきだったんだと。今更ながら気づきました。

リカバリーの時に必要な支援と、well-beingの時に必要な支援は違ってしかるべき・・・・!もっと言葉を深く理解して、物事を整理し、やること、やらないことをブラッシュアップしなきゃと思いました。

 

そして、失敗したり再発したりしてもまたリカバリーできること、幸せを信じる信念がWRAPのキーコンセプトの「HOPE」であるということ。「もし、リカバリーが必要な本人が自分の幸せやリカバリーを信じられなくなっても、周りにいる人が信じてあげればいいでしょ。」というねてるさんの言葉に胸が熱くなりました。(語彙力がなくて申し訳ない(笑)

 

確かに失敗は人生において学びをもたらしてくれるものであり、成長の機会でもあります。

 

そして、WRAPで使われるクライシスプランはそれを使う人がつくるものであり、医療者や支援者側が危機管理として使うものや更生施設で使用するプランとは異なるものであるということも整理して説明していただいてスッキリしました。

 

WRAPで使うクライシスプランは、それを使う人が「失敗できるため」につくっておくものというか、失敗してもちゃんとリカバリーできるように、それが自分でできなくなった時の手立てとしてつくっておくもの。なぜなら、人生には失敗から学ぶことがおおいにあり、そこに成長があるからです。いわば、失敗する権利を奪わないという主体性に根差したWRAPならではの理念がそこに通っているということを再認識しました。

 

確かに、私自身失敗して学ぶ事で成長した経験があり、人は失敗しないと成長しないというのはしっくりきます。人が人として成長するためには失敗がかかせない、そして、何を?どんなことを「失敗」とするかは本人次第だということですよね。

 

ねてるさんは、WRAPのなかの「HOPE」について、著書を執筆されたころから考え方が進化していて書き直したいと仰っていました。目的や、やりたいことをみつけたり決めたりする事が「HOPE」なのではなく、リカバリーを信じられること、幸せを信じる信念がHOPEだということに、気付きがあったそうです。HOPEは希望と訳されていますが、本当の意味を探究して語源を辿ると日本語には当てはまる言葉がないのだそうです。

 

そして、日本語に訳される中で、しっくりこなくて結構つまずくのがキーコンセプトのなかの「権利擁護」。これも「声に出すことができる」とかそういうニュアンスで捉えるとしっくりくるのでは?と教えていただきました。なるほど・・・!

 

ここには書ききれない(私の記憶力や理解力の限界)沢山の事を学び、感じる時間でした。

最後に改めて、ねてるさんはもちろん、今回の企画をしてくださったピアポの会の皆様、NPO法人居場所の皆様、そして、一緒に参加できた多くの皆様に感謝します。ありがとうございました!

 

 

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