【明石市】精神科に特化した訪問看護を提供しております|訪問看護ステーションミント
2022/06/27
それぞれの立場 それぞれの気持ち
みなさんこんにちは
精神科に特化した
訪問看護ステーション
ミントです
みなさんにとって
家族ってどんな
存在でしょうか?
以前高齢者施設に
勤めていた時
とってもかわいい
(と言ったら失礼かも
しれませんが)
認知症の女性が
いました。
いつもお嫁さんの
自慢をしていて
「この靴下は嫁さんが
つくってくれたんや
じょうずやろ?
幸せや~」と
既製品の靴下を
自慢していました。
でも、誰一人面会に
来る家族はいません。
その人の事を担当している
スタッフに聞くと
認知症になるまでは
相当意地悪な性格で
家族中が大変に困って
いたそうで、
だから誰一人
面会に来ることはない
と教えてくれました。
今だけを切り取って
みると、こんなに
かわいいおばあちゃんを
施設に入れて面会にも
来ない家族
に見えます。
でも、
内情をよく知る人なら
あんな目に遭わされたのに
ちゃんとお金を払って
施設に入れてあげてる
んだねと
見えるかもしれません。
訪問看護でご自宅に
お伺いする中で
一番理解が難しいのが
家族関係です。
家族とは言え
それぞれの言い分があり
それぞれの思いがある。
そして
そこには家族の歴史が
あるからです。
その
関係性が一体何を
紡ぎだしているのか?
一見問題に見えることが
家族をつないでいることも
あります。
そういった複雑な
家族関係を見る時に
自分が「家族」という
社会の最小単位の集団
をどう捉えているかが
浮き彫りになったりします。
だから同じ出来事も
見る人が変われば
捉え方も変わる。
正解がないので
答え合わせはできませんが
第三者の介入で
煮詰まっていた空気に
風穴があいて
結果的に家族の問題が
解消されることも
あります。
判断(ジャッジ)しないで
そこに存在することに
意味があるのかも
しれませんね。
とりとめない話に
最期まで目を通して
いただき
ありがとうございます。
では、またです!