合同会社Fun

【明石市】精神科特化訪問看護ミント|明石市を中心に訪問しております

【明石市】精神科特化訪問看護ミント|コミュニケーションの本質と役割

【明石市】精神科訪問看護ミント|コミュニケーションの本質

2024/08/30

コミュニケーションの本質と役割

みなさんこんにちは

精神科に特化した訪問看護ミントです

今日はコミュニケーションの本質って何だろうというところで

日頃思うことをまとめてみたいと思います。

 

◎コミュニケーションの本質と役割

コミュニケーションは単に情報を交換し、問題解決のための道具として捉えられがちですが、その本質はそれ以上に深い意味を持ちます。コミュニケーションは感情を交流させ、目に見えない気持ちを行き来させるための重要な手段です。ここでは、コミュニケーションの本質とその役割について考え、感情の交流という側面に焦点を当てて考えてみたいと思います。

 

【コミュニケーションの定義と目的】

コミュニケーションとは、言語や非言語を用いて情報や感情を伝達する行為です。一般的に、コミュニケーションは以下の目的を持ちます。

 

情報の共有:事実や知識を伝えること。

意思疎通:相互理解を深めること。

問題解決:解決策を見つけるために協力すること。

感情の交流:感情や気持ちを共有すること。

 

この中でも特に重要なのが「感情の交流」だと思います。なぜなら人間は社会的な存在であり、感情の交流は他者とのつながりを深め、共感を育むための基本的な手段だからです。

 

【感情の交流の重要性】

感情の交流は、コミュニケーションの中で最も根源的でありながら見過ごされがちな側面です。では、感情の交流が果たす役割とはなんでしょうか。

ひとつは共感の形成ということがあげられると思います。他者の感情を理解し、共感することで信頼関係が築かれます。共感は、社会的な絆を強化し、協力や協調を促進する力を持っています。

次に、心の健康の維持。感情を表現し共有することは、心の健康を保つために不可欠です。感情を抑圧せず、適切に表現することでストレスを軽減し、心理的な安定をもたらします。これは出来ていると思っている人が多いのですが、幼少期からの繰り返しや癖で気が付かないうちにある一定の感情を抑え込んでいる人、感じていないことにしていることがあります。

最後に人間関係の深化。感情の交流は人間関係を深め、絆を強くします。家族や友人、パートナーとの関係において、感情の共有は理解と愛情を深める鍵となります。

 

【非言語コミュニケーションの役割】

感情の交流には、言葉だけでなく非言語コミュニケーションも重要な役割を果たします。非言語コミュニケーションには、表情、身振り、姿勢、視線、声のトーンなどがあるのですが、これらは、言葉以上に感情や気持ちを伝える力を持っています。

例えば、微笑みやうなずきは、言葉を使わずに相手への共感や理解を示す方法です。非言語的なシグナルは、言葉よりも直感的に理解されやすく、感情の交流において非常に効果的です。ある意味言葉以上に感情を発信し、伝えているのが非言語的コミュニケーションであると言われています。

 

 

【コミュニケーションの障壁】

ここでは、感情の交流を妨げる要因を考えてみましょう。以下のような障壁が考えられるのではないでしょうか。

 

文化的差異:異なる文化背景を持つ人々との間では、感情表現の方法が異なるため、誤解が生じやすいです。

個人的なバイアス:個々人の過去の経験や信念が、感情の受け取り方や表現方法に影響を与えます。(無意識も含めた思い込みや固定概念)

技術的な制約:現代のコミュニケーションツール(メールやチャットなど)は、非言語的なシグナルを伝えにくく、感情の交流が制限されることがあります。

もちろん障壁はこれだけではありませんが、こういったコミュニケーションを妨げる障壁があるということを認識したうえで言葉、または非言語的コミュニケーションのありかたを考えていく必要がありますね。

 

【コミュニケーションの様々な場面を考える】

実際の場面でのコミュニケーションのありかたをそれぞれに考えてみたいと思います。

 

カウンセリング:カウンセラーはクライアントの感情を受け止め、共感的に対応します。これは、クライアントが自分の感情を安全に表現できる場を提供し、心理的なサポートを行うためです。こういった心理て安全が確保された環境で自分のこと、考えや気持ちを素直に表現していくことで自分自身の新たな側面を発見したり、自分の中に埋もれていた方向性を見出せる可能性があると思います。

 

教育現場:教師が生徒に対して共感的に接することで、生徒は安心感を持ち、自分の感情を表現しやすくなります。これにより、生徒の心の成長が促進されます。自分のことを表現すると、なんらかの反応が返ってきます、そのようなやり取りをくりかえすことで人は成長していくものです。今はあまりにも教育現場が殺伐としているともいえると思います。何かあれば教育者も指摘や批判を受け、それが生徒への対応を画一的にさせているという悪循環がうまれ、それが教育現場の閉塞化に繋がっているのではないでしょうか。

 

職場:リーダーが部下の感情に配慮し、共感的なコミュニケーションを行うことで、職場の信頼関係が強化され、生産性が向上します。現代社会では、ハラスメントの問題もあり、言葉の選択に対して敏感になりすぎているような気もします。そして、時代の変化が早い分ジェネレーションギャップが大きく、もはや共通言語でありながら共感や共有が難しい時代。次世代に仕事を通して何を残せるのか、共に仕事をするなかで、人として、職業人として大切なことを共有するために言葉だけの問題ではありませんが、お互いを受容するまず第一歩としてコミュニケーションを図っていきたいと思うのです。

 

【感情の交流を重視したコミュニケーションのこれから】

デジタル化が進む現代社会においても、感情の交流を重視したコミュニケーションの重要性は変わりません。テクノロジーの進化により、リモートワークやオンラインコミュニケーションが増えていますが、これらのツールを使用する際にも感情の交流を意識することが必要です。

例えば、ビデオ会議では、表情や声のトーンを意識して相手に伝えることで、感情の交流を促進できます。また、オンラインチャットやメールでも、相手の気持ちに配慮した言葉遣いで気持ちよくやりとりできるようになると思います。

 

【まとめ】

コミュニケーションは単なる情報交換の手段ではなく、感情を交流させるための重要な手段です。感情の交流を重視することで、共感や信頼関係が深まり、人間関係が豊かになります。言語的および非言語的なコミュニケーションを使うことで、文化的差異や個人的なバイアスを克服しながら、感情の交流を促進することができるのではないでしょうか。感情という目に見えにくいものを、見える形に変換してくれるツールのひとつ、それが言語的、非言語的コミュニケーションであると言えると思います。

一方で、様々なものが形にされ、私たちは形があるものに頼り切って生活しています。言葉と言葉の間合い、いつもと何となく違うなという直感のようなもの、そういった目に見えないけど感じる「感覚」を大切に育んでいくこともこれから益々重要な人間らしい部分であると言えるのではないでしょうか。

では、またです。

 

 

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。