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【明石市】精神科特化訪問看護ミント|何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのか

【明石市】精神科訪問看護ミント|何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのかを要約してみました。

【明石市】精神科に特化したサービス|何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのか?

2025/01/10

『何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのか』
を要約してみました

みなさんこんにちは!精神科特化の訪問看護ミントです

今日は最近面白いなと思った本を要約してみようと思います。
著者は慶応大学で認知心理学を教えている今井むつみさんです。

大事だと思って何度も話しているのに、全く伝わっていないとか

親の言うことを子供が聞いてくれないとか、何度も注意しても守ってもらえないとか対人関係において、いろんな「通じない」がありますよね。

説明の方法が悪いのか?相手の理解度の問題なのか?何が問題でこんなに伝わらないの???と悩んでいる人も多いと思います。私たちも日々そう感じる場面が多くとても興味深い内容でした。
 

構成としてはそもそ①もそもそも話せばわかるは幻想である。②伝わらない時に起きていること。③とはいえどうすればいいか。となっています。

 

話せばわかるは幻想というところでは、伝わらない理由は説明方法や伝え方ではなく、人が物事を(人の話)を受け取ったり認識する仕組みの方にあるということが書かれてあります。

そもそも、私たちはそれぞれ違った「スキーマ」を通して情報を理解していて、「スキーマ」とは今までの経験とか、育った文化、教育、環境、などから得ている情報がもととなって生み出される「思い込み」や「先入観」のことを言い、その「スキーマ」の枠を通して情報を理解している

 

人の話を聞いたそのまま録音するようにインプットしているわけではなく、それぞれの先入観や思い込みの枠=「スキーマ」を通して情報を受け取っているんですね、なので、「スキーマ」が大きく違っていると、話が食い違うと言うことがおきます。また、全く同じ「スキーマ」を持っている人は存在しない。

ひとりひとりがそれぞれの「スキーマ」を通して物事を見聞きしているので、夫婦間で話が食い違ったり、親子で話が通じなかったり、立場が違う人通し相手の話が理解し合えなかったりする。仮に5人の人に「猫を思い浮かべてください。」というと、5通りの猫のイメージがありますよね、白黒かもしれないし茶猫かもしれないし子猫かもしれないし、1匹じゃないかもしれない。こういった具合に話し手と聞き手では、これまでの体験から培ってきた認知の枠組(スキーマ)の違いが起きています。

人は自分の「スキーマ」を通してしか世界を見ることがきないので、著書のなかでは「相手に正しく理解してもらうということは、相手の思い込みの塊と対峙していくことであり、相手を正しく理解することは、自分が持っている思い込みに気が付く事でもある」と書かれてあります。

 

2つめの伝わらない時に何が起きているか?について、ひとつは「視点の偏り」が起きている。これは、例えば説明書きや注意事項を文章にして配布したときなどに起きる「見落とし」。見落としがあったということは、読んだ人は別のところに気を取られているわけで、文章としてはそこにあるものが見えていないと言うことが起きています。話している時もそうです、話し手はこれが大切だと思って伝えたとしても、聞き手の方がその大切な部分以前の話に気を取られていて、意識して聞いていなかったら、話し手は話しているのに聞き手は聞いてなかったということが起こるのです。

 

また、他の何回説明しても伝わらない原因として「人はどうでもいいことをすぐに忘れてしまう」ということ。自分が大切だと思うことを同じように大切だと感じてもらうことって難しいんだなと思いました(;^_^A。人は自分が大切だと思っていることを優先して記憶するということですね。
 

3つめのとはいえどうすればいいかについてはいくつか紹介されています。俯瞰して相手の立場に立って考えることについても書かれているのですが、これは相手のスキーマを受け入れることであり、相手のスキーマを想像することです。例えば仕事上の報連相について、報告しておかないと自分の立場が悪くなるからでは自分の都合の良い報告になってしまい、上司が求めている情報についての報告ができませんね。

 

他には結論だけではなく、理由を一緒に伝える、たとえ話で話を具体的にする、感情に気を配る・・・などいくつもの紹介がされています。

 

この本を読むことで著者の意図をどのくらい理解できるか?まず自分自身で実験してみるのも面白いですね。何回読んでもわからなかったりして・・・(笑)

では、またです!

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