【明石市】精神科に特化したサービスミント|食事について
2024/12/20
食事について【鉄の力】
食事と体・メンタル
精神科特化の訪問看護ミントです。
鉄不足があなたのストレスと疲労感の原因かも?
私たちのメンタルヘルスの問題を解決するかもしれない、鉄分不足とメンタルヘルスの深い関係について今日はお伝えしようと思います。
鉄分不足がもたらす影響を考えてみたいと思います。
まず、鉄分の役割としてよく知られているのは、酸素の運搬という役割ではないでしょうか。鉄分は、私たちの体の中で酸素を運ぶ役割をしてくれている、ヘモグロビンの生成に必要なミネラルです。 なので、鉄分が不足すると、ヘモグロビンが減少して結果的に酸素供給が滞り、全身が酸欠状態に陥る可能性があります。これは単に酸素が足りないんだ~、だから息切れするんだなということもありますが、それよりもっと深刻な状態、私たちの体にとして存在している細胞一つ一つが酸欠に陥っているとも考えられます。私はそう考えると、更に軽視できない問題だなとハッとしました。細胞が酸欠になると、細胞は酸素を必要としない細胞になろうとします。酸素を栄養としない細胞、そうです、がん細胞。がん細胞は糖を栄養として増殖することができます。身体、細胞の酸欠を放置するということは、自らがん細胞を作り出してしまうことになるかもしれないのです。
また、酸素の滞りによって疲労感や倦怠感、集中力の低下が起きるただでなく、心の健康にも影響が出ることがわかっています。 実際、鉄分不足は鬱病や不安感のリスクを高めるとも言われています。 特に、女性(月経)や成長期の子ども(体の急激な成長変化)、妊娠中の方は鉄分不足になりやすいため注意が必要です。 何故メンタルの不調と鉄分が関係するのかと言いますと、 鉄分は神経伝達物質の生成にも重要な役割を果たしているからです。例えば、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミンの生成には鉄分が必要です。鉄分が不足すると、これらのホルモンバランスが崩れ、気分の落ち込んだ状態が現れます。また、鉄分不足による慢性的な疲労は、自己肯定感の低下やストレス耐性の弱体化にもつながる可能性があります。こうしてじわじわと、そして、深く 心の健康にも影響を与えていきます。鉄欠乏による鬱状態は見逃されることが多いのをご存知でしょうか?通常行われる採血ではヘモグロビンの量しか見ませんが、このうつ状態に強く影響するのはむしろ、血中のヘモグロビンの量というより、貯蔵庫の役割を果たしているフェリチンであると言われており、血清フェリチンの値を調べるとわかります。
では、鉄分不足を防ぐための対策とはどうしたらよいのでしょう。鉄分不足を予防するためには、日常の食生活が重要です。 レバーや赤身肉、ほうれん草、などの鉄分が豊富な食品を積極的に摂取しましょう。 また、鉄分の吸収を助けるビタミンC を一緒に摂ると効果的です。また、たんぱく質とも深く関連しています。身体が単純にできていないので、単に鉄を摂ればいいと言うことでもないようです。
これまで、タンニンは鉄分の吸収を阻害すると言われ続けてきましたが、最近では、むしろタンニンを含む緑茶と鉄食器を組み合わせて鉄分の摂取を促すと方法を提唱している先生がいるくらいです。その先生の説、書籍によると、鉄分摂取の食材としてよく列挙される「ひじき」もひじきそのものに鉄分が含まれていたのではなく、ひじきを鉄なべで調理していたことで、ひじきのタンニンが鉄分をとかしてひじきに含ませていて、ひじきそのものにはほとんど鉄分は含まれていないということが紹介されています。
ここにその書籍をご紹介いたします。メンタル不調に悩まれている方で、精神科のお薬の効果がなかなか得られない方は一度この書籍を読んでみるのもよいかもしれません。タンパク質との関連など詳しく書かれてありますし、対談形式なので、とても読みやすい書籍です。
https://books.rakuten.co.jp/rb/17960152/?scid=we_mail_item_share
鉄の力についてわかりやすく書かれてあり、具体的な方法も最後にまとめて紹介されていますので、是非参考にしてみてください。
では、またです!