【明石市】精神科に特化した訪問看護を提供しております|自死をどうとらえるか
2024/07/16
自死をどうとらえるか
みなさんこんにちは
精神科に特化した訪問看護
ミントです
「自死」
私たちのような仕事をしていると
どうしても避けられない
そして
日本では数が増える一方です
今日は一つの考え方
捉え方について思うことを
書きたいと思います
「自死は寿命なのか」
例えば
不慮の事故や天災で命を
落とすこと
身体の病気で命を
落とすこと
これらと
自死
の間には何か違いがあるのか?
ある書籍に
自死をこころの病気、
こころの問題の延長と
捉えるなら
こころの免疫を突破
した結果死に至り
そう考えると
寿命を全うしたということに
変わりはないのではないかと
いう内容が書かれてありました
(前後の脈略によって
解釈の違いはあると思います)
自死は自ら命を絶つので
寿命に反していると
捉えられることが
多いと思います
でも
一線を越えて自分の命を絶つ
ということはある意味
通常の状態では
できることではありません
あらゆる身体の病気を
考えたときに
自己免疫力を上回る「異常」が
起きたときに病気が防御作用を
突破して体を侵していきます
また、細胞に異常を来して
恒常性を保てなくなった結果
病気になります
病気が進行して身体の
システムが機能しなくなると
死が訪れます
こころにもいわば免疫力、
防御作用があります
ストレスを感じないように
なかったことにしたり
嫌なことを回避するため
過剰に反応したり
立ち向かおうと
興奮状態になったり、、、
何度も自分の防御作用を
働かせます
そして、何度も何度も
防御したけれども
それが突破されたときに
こころが壊れて病気に
なることがあるのです
もしくは
たった一回でも
とてつもなく
自分では抱えきれない
ストレスがやってきて
一気にこころの防御作用が
壊れることもある
そして その先
行動として自死に至ったとしたら
身体が抱えきれない
異常を来して死に至るのと
同じように
寿命なのかもしれません
「死ぬこと」が「目的」で
自死を選ぶ人はいないと思うのです
生きることは
死ぬまでを生きること
生まれたときから人は
死に向かっています
そして時間は有限
自死について
オープンに話し合うのは
難しいですが
「生」と「死」は表裏一体
「生」について考えることは
「死」について考えることであり
その逆もしかりですね
死ぬことは
生きることと同等の
苦しみでもあり
幸せでもあり
そこには尊厳があると
思いました